週末、自宅で五目並べを一局終えて石を片づけると、黒石のいくつかは指に油っぽく感じられ、白石には薄い指の跡が残っています。濡れ布巾で盤ごと拭こうとして、ふと手が止まります。この石は何でできているのでしょうか。蛤碁石(白石)と那智黒石なら、手入れの方法は同じではありません。まず石を盤の外に移して材質を確かめ、今日は乾拭きだけにするか、別の機会に洗うかを決めましょう。
まず材質を確認:五目並べのルールは石の素材を定めていません
国際五目並べルールの第1.1~1.3条には黒と白の石が登場し、代わりに×印と○印を使うことも認められています。石の材質は定められていません。自宅で五目並べを楽しむ場合も、連珠の形を練習する場合も、手入れのために高価な石へ替える必要はありません。ここで扱うのは、材質を確認できた蛤碁石と那智黒石、そして後述する、ろう仕上げの天然榧の盤に限ります。国際五目並べルール、第1.1~1.3条
最初に、石の箱に付いた説明や材質表示を確認してください。白黒の色や手に持った重さだけで、蛤碁石や那智黒石とは判断できません。材質が不明なら、以下の洗い方や油の使い方をそのまま当てはめないでください。プラスチック、ガラス、雲子などの石はこの記事の対象外です。それぞれの製品の説明を参照してください。
盤の材質も別に確かめる必要があります。石を洗えるからといって、木製の盤も同じように拭けるわけではありません。黒石への補油も、棋具一式に共通する手順ではありません。片づける前に、扱うものを分けて考えましょう。表面にあるのは指の跡か、別途落とすべき汚れか、それとも黒石に残った余分な油でしょうか。
毎局の後は:手洗いで汚れを防ぎ、乾いた布で軽く拭く
2社とも、手入れの出発点は対局前に手を洗ってから石を持つことだと案内しています。対局後については、黒木碁石店は白石を乾いた綿布で拭くことを、前川榧碁盤は使用後の石を乾いた布で拭くことを勧めています。普段の汚れが指の跡や軽い表面の跡だけなら、まず乾拭きを。片づけるたびに水洗いする必要はありません。黒木碁石店:碁石のお手入れ;前川榧碁盤:棋具のお手入れ
机の上に盤とは別の場所を空け、一粒ずつ拭いてから反対側へ置くと、拭き終えた石が分かりやすくなります。石を置いたまま盤面を拭くことも避けられます。白石の指の跡が落ちたら、そこで手入れを終えてかまいません。目立つ汚れが残る場合は、白石に合った方法で別途洗います。
白石、黒石、盤には、それぞれ別の布を用意すると便利です。これは手入れの方法を分けるための実用上の工夫であり、2社に共通する用具の指定ではありません。黒石に補油する場合も、どの布に油が付いたか分かり、白石や盤をその布で拭かずに済みます。
蛤碁石が汚れたら:時々やさしく洗い、十分乾かしてから拭く
蛤碁石の水洗いは、状況に応じた手入れです。黒木碁石店は長期保管前の手順として水洗いを挙げ、前川榧碁盤は白石の汚れが気になる場合に近い方法を案内しています。どちらも毎局後に洗うよう求めてはいません。乾拭きで指の跡が落ちれば、そのまましまいましょう。汚れが残るときに、洗う時間を別に取ります。黒木碁石店:白石と長期保管;前川榧碁盤:蛤碁石のお手入れ
2社が示す白石の手順は、水に少量の中性洗剤を加えて表面の汚れをやさしく洗い落とし、風通しのよい場所で天日干しにするというものです。陰干しでもかまいません。石が十分に乾いてから、綿布で一粒ずつ拭きます。浸ける時間や洗剤の割合は指定されていません。「少量・やさしく・十分に乾燥」を目安にし、独自に細かな時間や配合を決める必要はありません。
洗うのも乾かすのも盤の外で行い、木製の盤面を乾燥場所にしないでください。蛤碁石が一粒ずつ十分に乾いたことを確かめ、最後に綿布で拭いてからしまいます。「石は水洗いできる」を「棋具一式を濡れ布巾で拭ける」と取り違えないためです。白石の艶が気になる場合は、前川榧碁盤はまず乾いた柔らかい布を試すよう勧めています。艶の低下と表面の汚れは、分けて判断しましょう。
まず乾拭き。その先の手入れは材質を見て決めます。
那智黒石が白っぽいとき:使い始めと油分不足を区別する
那智黒石の手入れは蛤碁石とは出発点が異なります。黒木碁石店によると、黒石の表面には乾燥を防ぐ油が塗られており、使用前に拭き取ります。前川榧碁盤も、那智黒石を初めて使う際には油分が多く付いている場合があるため、余分な油を拭き取るよう案内しています。取り出したばかりの黒石が油っぽければ、まず乾いた布で余分な油を拭きましょう。さらに油を足す場面ではありません。黒木碁石店:黒石のお手入れ;前川榧碁盤:那智黒石のお手入れ
白っぽく見える場合も、状況を確かめてください。前川榧碁盤が説明しているのは初めて使うときのことで、那智黒石に元から付いていた油分が乾くと白っぽく見え、布で乾拭きすると艶が戻る場合があります。一方、黒木碁石店は、油分が不足して黒石が白っぽくなった場合には少量の補油を検討できるとしています。前者ではまず元の油分を拭きますが、白っぽい黒石がすべて同じ状態だとは限りません。
補油が必要な場合、前川榧碁盤は、ごく少量の椿油またはベビーオイルを柔らかい布に付けて那智黒石を拭き、その後で余分な油を拭き取るよう勧めています。油が多すぎると、ほこりが付きやすくなります。黒木碁石店は、ベビーオイル、または匂いやべたつきの少ない天然の油を挙げ、同様に布には少量だけ付けるよう案内しています。挙げている油は少し異なりますが、ここで補油の対象となるのは、あくまで材質を確認できた那智黒石です。
白石に黒石用の油は使わず、木の盤は別の方法で
前川榧碁盤は、蛤碁石に黒石用の椿油などを使うと黄ばむ可能性があると注意を促しています。布を分け、補油を盤の外で行う理由もそこにあります。次の対局で石を並べる前には、黒石の表面に残った余分な油を拭き取ってください。白石は乾拭き、または必要に応じた洗浄で手入れし、黒石用の油が付いた布では拭きません。前川榧碁盤:蛤碁石・黒石・本榧の盤のお手入れ
盤が前川榧碁盤の説明するろう仕上げの天然榧の盤なら、普段は柔らかい布で軽く乾拭きします。濡れ布巾は使わず、ろうの層が落ちるほど強くこすらないでください。この案内が当てはまるのは、その仕様の木製盤です。材質や仕上げが不明な盤にも当てはまるとは言えません。盤面の艶が失われた場合には別途メーカーの手入れ案内がありますが、この記事で扱う普段の片づけに、盤への油塗りやろうの塗り直しは含めません。
次の一局の前後は、この順番で片づける
次に自宅で五目並べをしたり、連珠を練習したりするときは、石を持つ前に手を洗います。終わったら、材質を確認済みの石を盤の外に移し、それぞれの乾いた布で拭きます。白石に乾拭きでは落ちない汚れがあれば、別途やさしく洗い、十分に乾かしてから一粒ずつ拭きます。黒石に余分な油があれば、まず拭き取ります。補油は、該当するメーカーの案内に沿う那智黒石の場合だけにとどめましょう。
最後に、盤が前述のろう仕上げの天然榧の盤なら、盤用の柔らかい乾いた布で表面を軽く拭き、清潔で乾いた石をしまいます。材質を確認できない石は付属の説明を先に読み、ここで紹介した石の洗い方や油の使い方を流用しないでください。次の一局を終えたときも、まず盤の外で一粒ずつ乾拭きするところから始めましょう。