盤面の右側で四追いをかけると、相手はその筋の空点を埋めるしかありません。次に自分の番が来たとき、相手の防ぎ手を利用して別の脅威をつなげられるでしょうか。VCFとVCTは、こうした応手を追い、五目が並ぶまで読み進める方法です。
四追いは防点を1つに絞り、相手の次の手を定めます
四追いは、1本の線に自分の石が4つ並び、一方の端が塞がれ、五目を作れる点が1つだけ残った形です。相手がそこを防がなければ次の手で五目になるため、応手を強制できます。ただし、四追いだけではまだ勝てません。相手は唯一の完成点を塞ぐので、その後も脅威を続けられる手が盤上に残るか、先に確かめておく必要があります。
四追いを読むときは、まず自分が四追いをかけ、相手が防ぐところまでの2手に絞ってみましょう。防がれた後に次の脅威がなければ、その四追いは先手を使っただけで終わります。
活三と活四が脅威の続き方を決めます
活四は、同じ線上に五目を作れる点が2つある形です。相手は1手で片方の端しか防げず、もう片方で五目を作れるため、通常は勝ちが目前です。
活三(かつさん)は、あと1手で活四になる三です。相手はこの脅威に対処しなければなりません。防点が1つの四追いとは違い、活三では相手が防げる場所と、それぞれの防ぎ手の後に残る形を調べます。
この3つの形は、活三から活四を狙い、四追いで相手の着点を指定し、活四で2つの完成点を残す、という順に捉えられます。実戦では、それぞれが続けて打てる道筋の上にあるかも確かめましょう。
VCFでは四追いを続けて五目まで読みます
VCFはVictory of Continuous Fourの略で、VC4とも書き、「連続四追い」と呼ばれます。連続して四追いをかけ、相手に毎回唯一の防点を埋めさせながら、最後に五目を作る詰み読みです。
VCFを読むときは最初の四追いを探し、相手が防いだ後の盤面で次の四追いを探します。2手目が最初の手で置いた石を利用する、あるいは相手の防ぎ石によって別の端が制限されるなどして、初めて2手が1つの道筋につながります。
各手で、新しく置く石が本当に四追いを作るか、相手の防点が本当に1つだけかを確認してください。途中で応手を強制できなくなれば、その先に想定した五目は、このVCFの結果とはいえません。
四追いによる勝ちを読むときは、相手の防ぎ石を毎回盤上に置いてから、次の手を探します。
VCTでは活三も連続する脅威に組み込めます
VCTはVictory of Continuous Threatの略で、VC3とも書き、連続する脅威による勝ちを指します。活三と四追いを組み合わせられるため、通常はVCFより多くの応手を読む必要があります。
例えば、活三を打って相手に活四への対処を迫ります。その応手の後、別の線で四追いをかけられれば、攻め手は先手を保てます。大切なのは活三への防ぎ方を1つずつ調べることで、四追いのように防点が1つだと決めつけてはいけません。
VCTの道筋では、相手の反撃にも注意が必要です。相手の防ぎ手が同時に相手側の四を作るなら、先にそれを防がなければならず、予定していた次の手を打てなくなる可能性があります。
闇雲に四追いを探すより、終点から逆算します
勝ちまで読めそうな局面では、まず最後に五目を作る点や活四を探し、「どの脅威からこの形に持ち込めるか」と逆にたどってみましょう。そうすると、つながりのある数カ所の着点に目を向けられます。
次に、その道筋を最初からたどり、攻め手と防ぎ手を交互に置いてみます。最初の四追いへの防ぎ手が、予定していた2手目の着点を占めるなら、道筋はそこで途切れます。紙の上では隣り合う脅威も、盤上で順に成立するとは限りません。
連珠の黒は、勝ち筋を読むときに禁手も確認します
連珠のルールでは、黒は三三、四四、長連(ちょうれん)の禁手を避けなければなりません。続いて見えるVCFでも、途中の四追いが同時に禁じられた形を作ることがあります。五目に至る前に、1手ずつ確認しましょう。VCTは黒がルールに適う勝ち筋を探す別の道にもなりますが、活三を使えば禁手の危険がなくなるわけではありません。どちらの道筋も、実際に石を置いた後の形と採用するルールに照らして判断してください。
振り返りでは脅威と応手を毎回記録します
禁手のない五目並べでは、先手の黒が非常に有利です。1993年、Allisらは「脅威空間探索」を用いて、制限のない五目並べで先手が必ず勝てることを証明しました。連続する脅威を読むことは、棋士が練習できる読みの方法であり、プログラムが局面を解く糸口でもあります。
成立しなかった道筋を振り返るときは、最初に失敗した四追いか活三から調べましょう。防点を数え落としていないか、防ぎ石が別の線を変えていないか、黒が禁手に当たっていないかを確認します。その箇所を記録しておけば、次の対局で同じ形に気づきやすくなります。
道筋が成立するかどうかは、相手が応じるたびに変わる盤面を見て判断します。
次の対局では、まず脅威を2手続ける道筋だけ読んでみましょう。最初の手を置き、相手の防ぎ手を加えてから、2手目でも先手を保てるか判断してください。