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連珠ニュース・名人戦

3日間で9回戦、名人戦への挑戦権を懸けて

第64期連珠名人戦の挑戦者決定リーグが相模原で開かれます。10人が3日間で9回戦を戦い、現名人・神谷俊介への挑戦権を得るのは優勝者ただ1人です。

開幕前の相模原。静かな会場には長机と盤、窓際には空席が並びます。
開幕前の相模原。静かな会場には長机と盤、窓際には空席が並びます。

10月10日8時20分、神奈川県相模原市の国民生活センターで、第64期名人戦挑戦者決定リーグの第1回戦が始まります。この日は13時10分と18時にも対局が予定されています。10人が3日間で9回戦を戦い、挑戦権を手にするのは1人だけです。

地区予選から名人への挑戦権まで

A級リーグとも呼ばれるこの大会は、地区予選と名人位を懸けたタイトル戦の間に位置します。大会要項によると、地区代表5人とシード5人が出場し、リーグ優勝者だけが現名人への挑戦権を得ます。リーグ後に別の決勝トーナメントは行われません。

地区代表を決める二次予選は4会場で行われました。西日本は5月17日に福岡県筑紫野市、東海は6月21日に浜松市、関西北陸は同日に尼崎市、東日本は6月27~28日に東京都江東区の芭蕉記念館分館で開催されました。日程と会場は、公益社団法人日本連珠社の地区予選記録に掲載されています。

出場10人、シード5人と地区代表5人

シード選手は汪清清八段(出場2回目)、中山智晴九段(14回目)、牧野光則七段(6回目)、岡部寛九段(25回目)、松田将馬七段(4回目)の5人です。出場回数は公益社団法人日本連珠社が発表したリーグ出場者一覧によるもので、同じ一覧には会場が国民生活センターであることも記されています。

地区代表は、東日本の河村典彦九段(21回目)と井上史也七段(3回目)、東海の河野高久七段(8回目)、関西北陸の高嶋純也六段(4回目)、西日本の久家彰夫八段(14回目)です。出場者一覧には代表地区と出場回数が併記されており、5人が勝ち上がった地区をそれぞれ確認できます。

3日間で9回戦を行う日程

第1・4・7回戦は各日の午前、第2・5・8回戦は午後、第3・6・9回戦は夕方に始まります。10月10日から12日まで、毎日この順番で対局が組まれ、開始時刻の間隔はそれぞれ4時間50分です。1日3回戦を行うため、最初の対局は朝早くから始まります。

10人による9回戦ですが、誰と何回戦で当たるかは10月9日夜の抽選で決まります。現時点の日程で分かるのは各日の回戦までです。抽選結果が出るまでは、出場者一覧から特定の日の対戦カードを割り出すことはできません。

窓からの光が古い連珠盤を照らし、盤面が大きく写っています。
窓辺の光を受ける古い連珠盤。
各日の回戦は決まっています。対戦カードは10月9日夜の抽選で確定します。

神谷俊介、5期にわたる名人位

現名人は神谷俊介九段です。公益社団法人日本連珠社の名人戦結果一覧では、第59期(2021年)から第63期(2025年)まで、名人の欄に神谷の名前が続いています。今回のリーグを勝ち抜いた選手は、5期連続で名人位を持つ神谷に挑みます。

結果一覧には対戦成績も記されています。第61期(2023年)、神谷俊介は挑戦者の岡部寛九段に3対0で勝利しました。第62期(2024年)も挑戦者は岡部寛でした。第63期(2025年)には汪清清八段を3対0で退けています。ここで挙げた2つのスコアは、いずれも終了したタイトル戦の結果であり、今回のリーグの成績ではありません。

汪清清が再び出場

昨期、神谷俊介に挑戦した汪清清八段が、今期はシードとして10人の出場者に名を連ねています。名人戦の結果一覧には第63期に0対3で敗れたことが記され、今期の出場者一覧にはリーグ出場が2回目とあります。前者は昨期のタイトル戦、後者は今期の挑戦者選抜についての記録です。

10月4日に終わった第297回東京オープン明星戦では、汪清清八段が優勝しました。公益社団法人日本連珠社の国内大会報告に記された結果で、リーグ初日のわずか6日前のことです。ただし、9回戦のリーグは新たな組み合わせで始まります。

結果一覧に刻まれた中村茂の名

公益社団法人日本連珠社の名人戦結果一覧を見ると、第13期(1975年)と第58期(2020年)のどちらにも、名人の欄に中村茂九段の名前があります。この2つの記録から、その名が長い年月を隔てて残っていることが分かります。ただし、この2行だけで間の各期の結果まで推測することはできません。

結果一覧は第1期(1962年)から第63期(2025年)までを収録しています。この間、開局規則は何度か変わりました。初期と近年の成績を見る際には、当時の規則も併せて確認したいところです。なお、第40期(2002年)と第59期(2021年)には例外がありました。現名人がタイトル戦を辞退し、リーグの1位と2位が名人位を争いました。

開局規則はどう変わったか

歴代の規則記録によると、第1~12期は双方が交互に黒を持ち、後手が開局型を指定しました。第13~25期は抽選で先後を決め、1局で勝敗を決する方式に変わりました。第26~32期は三珠交替打ち、第33~46期は棋型交替と2度の五珠提示が用いられました。期ごとに並べると、規則の切り替わりがはっきり見えます。

第47~54期は提示された五珠の選択肢から開局を選び、第55~62期は四珠交替打ち(Soosõrv-8)を採用しました。第63期(2025年)からは五珠交替打ちのタラグチ10が名人戦の開局規則となり、今回のリーグでも使われます。

ちなみに:公益社団法人日本連珠社の地区予選記録によると、4会場の地区二次予選はいずれもタラグチ10で行われました。今回のA級リーグも同じ規則です。地区代表の5人にとっては、出場権を得た予選からリーグまで開局規則が変わりません。

10月10~12日の注目点

今期の対局を見る際は、まず公益社団法人日本連珠社の出場者一覧と、抽選後に発表される対戦表を見比べると分かりやすいでしょう。シードと地区代表の顔ぶれは決まっていますが、9回戦での対戦順はこれから確定します。汪清清と岡部寛がそれぞれ誰と何回戦で当たるかも、抽選結果を待つ必要があります。

10月12日に9回戦が終わると、リーグ優勝者が神谷俊介への挑戦権を得ます。各回戦の結果を追ううえでは、汪清清八段にも注目です。昨期のタイトル戦の挑戦者であり、開幕6日前には東京オープン明星戦で優勝しています。まずは第1回戦の相手を確かめましょう。

10月10日の第1回戦。まずは汪清清八段の対戦相手に注目です。

読み終えたら、WUZIQI で一局どうぞ。