WUZIQI — 五目並べ
美しさ、それ自体が理由
← ブログへ戻る

練習・棋譜

棋譜を練習ノートとして使う

RenjuNet には公開棋譜が数多くあります。普通のプレイヤーにとって、棋譜はいきなり難しい研究にしなくても、静かに振り返れる練習ノートになります。

棋譜を紙の上に戻すと、何度も書き込み直せる練習ノートになります。
棋譜を紙の上に戻すと、何度も書き込み直せる練習ノートになります。

上級者の棋譜を開くと、最初の 10 手くらいまでは追えますが、20 手を過ぎたころには細かな数字だけが残って見えてきます。1 局を見終えると、たくさんの変化に触れた気がするのに、次の対局ではまた同じ場所で手が止まります。棋譜は、最初から研究論文のように読まなくても大丈夫です。練習ノートとして分けて見れば、負担はかなり軽くなります。

まずは最後まで振り返れそうな 1 局を選びます

RenjuNet には最近追加された公開対局があり、非商用のオフライン利用向けにダウンロードできる XML データベースも用意されています。量はとても多いので、最初から欲張らないほうがよいです。1 回に選ぶのは 1 局だけ。できれば手数が長すぎず、序盤の形が見て分かる対局にします。

棋譜を選ぶときは、3 つの点を見ます。黒白のどちらが先に天元の近くで形を作ったか、中盤に分かりやすい攻防の切り替わりがあるか、終局前にひと目で分かる脅威が出ているか。このうち 1 つでも答えられそうなら、その棋譜はノートに向いています。

初心者は、上級者の棋譜を答え集のように読んでしまいがちです。けれど、それだとすぐに詰まります。どの一手の裏にも、選ぶものと捨てるものがあるからです。より安定した読み方は、棋譜を問いの集まりとして読むことです。この手は相手に何を問いかけているのか、相手は何に応じざるを得なかったのかを見ます。

五目並べの棋譜ノートのイメージ図。盤上に手数が示され、横に 3 つの観察ポイントが書かれている
手数、局面の形、次の候補手を同じページに書くと、振り返りに手触りが出ます。

1 回目は手数だけを追い、良し悪しを急いで判断しません

棋譜の数字には、思考を順番として固定してくれる良さがあります。初心者向けの案内でも、棋譜図の番号は着手の順番を読む助けになると説明されています。まずはこの点を十分に使います。

1 回目の振り返りでやることは 1 つだけです。1、2、3 と順に石を並べていきます。分からない手に出会ったら、まず丸を付けます。すぐに変化を調べなくてかまいません。その瞬間の戸惑いを残しておくことが大切です。そこが練習の入口になりやすいからです。

たとえば黒 7 が、一見ゆるく見える位置に打たれたとします。理由が分からなくても、そのまま黒 11 まで並べてみます。すると、黒 7 があらかじめ連結点を押さえていたことに気づくかもしれません。この発見は、すぐに解説を読むよりも記憶に残りやすいです。

先に戸惑いをメモし、それから答えを探します

1 局を 3 つの時間帯に分けます

1 局全体は長く、ノートも散らかりやすくなります。大まかに、序盤、最初の接触、勝負手の前後に分けるとよいです。それぞれの区間で書く問いを 1 つだけにすれば、紙面はずっとすっきりします。

序盤では空間を見ます。黒はたいてい中央から始まり、その後は双方が中央と周辺の交点をめぐって形を争います。ここでは、どちらが先に伸ばしやすい線を作ったかを記録します。手の評価を急ぐ必要はありません。

最初の接触では脅威を見ます。活三が出たら、横に一言書きます。相手が止めなければ、次にどこで四になるのか。双三を見たら、さらに一言、2 つの三がそれぞれどちらへ伸びるのかを書きます。

勝負手の前後ではリズムを見ます。多くの対局は突然終わるわけではありません。その前に、守るべきマスを狭める一手か二手が入っています。探すべきなのは、選択肢を少なくしたその石です。

丸を付けた手には、推測を 1 つだけ書きます

ノートを詰め込みすぎると、すぐに振り返る気がなくなります。1 手に丸を付けたら、書く推測は 1 つだけにします。先手を取る、つなぐ、急所をふさぐ、誘導する。この 4 つから 1 つ選べば十分です。2 回目に戻って修正します。

たとえば白 12 が左側を止めたとします。最初の反応は、活三を防いだのだろう、かもしれません。黒 15 まで並べてみると、白 12 は同時に黒の右側のつながりも切っていたと分かります。もとの「防ぐ」を「防ぎつつ切る」に直す。これが有効な振り返りです。

このようなノートは、完全である必要はありません。鍛えているのは観察の順番です。まず脅威を見て、次につながりを見て、最後に相手にまだ楽な応手がいくつあるかを見ます。

小さな練習です。40 手以内の棋譜を 1 局選び、丸を付けるのは 5 手だけにします。それぞれの横に「中央を取る」「切れ目を補う」「右を止めさせる」のように短く書きます。翌日にもう一度見て、いちばん曖昧な判断を 2 つ消します。

候補手で自分の読みの癖を確認します

重要な局面まで振り返ったら、次の一手をいったん隠します。自分で候補を 2 つ書きます。A はいちばん直接的な手、B はいちばん安定した手です。それから棋譜を開き、実戦の選択がどこにあったかを見ます。

上級者が打ったのが 3 つ目の場所だったとしても、すぐに落ち込まなくて大丈夫です。具体的に 1 つ問いを立てます。この手は 2 つの方向を同時に処理しているのか。五目並べの好手は、1 つの石で攻めと守りを同じ線の近くに起こすことがよくあります。

RenjuNet フォーラムの XML 形式に関する説明でも、SGF は対局の検討や定石資料に向いていると触れられています。形式そのものは難しいものではありません。価値があるのは、同じ 1 局を何度も開き、同じ一手で何度も立ち止まれることです。

棋譜を次の対局の 1 つの合図にします

振り返りの最後には、合図を 1 つだけ残します。「中盤の判断を上げる」のような大きな文は、少し遠すぎます。「横の活三を見たら、先に縦のつながりを確認する」と書くほうが役に立ちます。

次の対局で似た形になったとき、その合図は自然に浮かんできます。負けることはあるかもしれません。それでも、どの線を見落として負けたのかが分かります。このフィードバックは十分に貴重です。

1 局から、1 つの習慣を残します

棋譜練習のリズムは軽くてかまいません。1 局を選び、1 回並べ、5 手に丸を付け、合図を 1 つ書く。今夜はそれを 1 局だけ試してみてください。


読み終えたら、WUZIQI で一局どうぞ。